JAJSBF4L August 2011 – March 2017 TRF7970A
PRODUCTION DATA.
TRF7970Aは、13.56MHz NFC/RFID用の統合アナログ・フロントエンド(AFE)およびマルチプロトコルのデータ・フレーミング・デバイスで、NFCの3つの動作モード、リーダー/ライタ、ピアツーピア、カード・エミュレーションのすべてに対応しており、ISO/IEC 14443 AおよびB、Sony FeliCa、ISO/IEC 15693、NFCIP-1 (ISO/IEC 18092)、NFCIP-2 (ISO/IEC 21481)に準拠しています。このデバイスは、内蔵のプログラミング・オプションにより、NFC、近接、近傍識別システムの幅広い用途に適しています。
制御レジスタで目的のプロトコルを選択することによって、デバイスを構成できます。すべての制御レジスタに直接アクセスできるため、必要に応じてさまざまなリーダー・パラメータを微調整できます。
TRF7970Aは848kbpsまでのデータ速度に対応し、ISOプロトコル用のすべてのフレーミングおよび同期動作をオンボードでサポートします。また、TRF7970Aは、NFC Forumタグのタイプ1、2、3、4、5用のリーダー/ライタ・モードにも対応しています。デバイスで用意されている直接モードの1つを利用して、他の規格や、カスタム・プロトコルも実装可能です。これらの直接モードにより、ユーザーはAFEを完全に制御でき、生のサブキャリア・データや、フレーム化されていないISOフォーマット・データ、関連する(抽出された)クロック信号にアクセスできます。
レシーバ・システムはデュアル入力のレシーバ・アーキテクチャを採用しているため、最大限の通信堅牢性が実現されています。また、レシーバは各種の自動および手動ゲイン制御オプションを備えています。トランスポンダから受信した信号の強度や、周囲の信号源、内部のレベルは、RSSIレジスタで読み出し可能です。
SPIまたはパラレル・インターフェイスを使用して、MCUとTRF7970Aとの間で通信が可能です。組み込みのハードウェア・エンコーダおよびデコーダを使用するときは、送信および受信機能で127バイトのFIFOレジスタが使用されます。直接送信または受信機能では、エンコーダやデコーダをバイパスし、MCUがデータをリアルタイムで処理できます。
TRF7970Aは、2.7V~5.5Vの広い電源電圧範囲と、MCU I/Oインターフェイスでの1.8V~5.5Vのデータ通信レベルに対応します。
トランスミッタは、5V電源の使用時に50Ω負荷に対して100mW (+20dBm)または200mW (+23dBm)と等価の出力電力レベルを選択可能で、OOKおよびASK変調をサポートし、変調度を選択可能です。
プログラム可能な補助電圧レギュレータが内蔵されており、リーダー・システム内のMCUや追加外付け回路に対して最大20mAの電源を供給可能です。
ウェークアップ・レベルがプログラム可能なRFフィールド検出器を内蔵し、選択可能な8つの電力モードを備え、超低電力動作が可能であることから、堅牢でコスト効果が高く、バッテリで長時間駆動可能な設計を簡単に開発できます。
TRF7970Aマルチプロトコル・トランシーバICの評価を、TRF7970AEVM、TRF7970ATB、またはDLP-7970ABPを使用して開始できます。
型番 | パッケージ | 本体サイズ |
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TRF7970ARHB | VQFN (32) | 5mm×5mm |