AFE7769DEVM

AFE7769D 評価基板 (EVM) は、統合型 RF (無線周波数) トランシーバである AFE7769D 向けの開発プラットフォームです。AFE7769D は、4 個の送信、4 個の受信、2 個のフィードバック (4T4R2FB) の各チャネルを搭載した、高性能のマルチチャネル・トランシーバです。低消費電力のデジタル事前歪み補償 (digital predistortion：DPD) エンジンのほか、パワー・アンプ (PA) の線形化とピーク対平均値 (peak-to-average：PAR) の比率低減を実現するクレスト・ファクタ低減 (波高率低減：CFR) 機能を内蔵しています。

トランスミッタとレシーバの各チェーンはダイナミック・レンジが広いので、ワイヤレス基地局は 600MHz ～ 6GHz の RF 範囲にわたって 2G、3G、4G、5G の各信号の生成と受信を実施できます。内蔵の PA 非直線性推定機能と補正機能は、さまざまな PA 出力電力レベルと周波数帯域での PA 線形化を達成するのに役立つ、フレキシブルで効率的な DPD ソリューションを実現します。内蔵の DPD エンジンは、最大 750MHz の拡張帯域幅内で最大 300MHz の瞬時値帯域幅にわたって、PA の非直線性に起因する歪みを補正します。

AFE7769D は、8 個の JESD204B/C 互換 SerDes (シリアライザとデシリアライザ) トランシーバを搭載しています。これらのトランシーバは最大 29.5Gbps で動作することができ、オンボードの FPGA メザニン・カード (FMC) コネクタ経由でデジタル・データを送受信します。このデザインは、TI のパターン / キャプチャ・カード・ソリューション (別売りの TSW14J58EVM) や、多くの FPGA (フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ) 開発キットとのインターフェイスを実現できます。

AFE7769DEVM は LMK04828 クロック・ジェネレータを搭載しており、リファレンス・クロックとシステム・リファレンス (SYSREF) をアナログ・フロント・エンド (AFE) とキャプチャ・カード (FPGA) に供給します。この EVM は 6V の単一入力電源電圧で動作し、パワー・マネージメント機能全体を搭載しています。外部クロック供給オプションは、(オンチップ・フェーズ・ロック・ループ (PLL) 向けの) リファレンス・クロックまたはチャネル周波数 (2 x LO) の供給に対応しています。

付属のソフトウェアは、Python ベースのソフトウェア・ツールであり、AFE7769D をユーザー定義モードに構成する目的で使用できます。これらの構成は .xls 形式または .json 形式で保存できます。これらを構成ファイルと呼びます。その後、アプリケーション・ボード上のホスト (FPGA または ASIC) がこの種の構成ファイルを使用して AFE7769D を起動することができます。この種の評価基板 (EVM) を PC に接続するときに、このソフトウェアを使用して AFE7769DEVM を構成することもできます。評価基板 (EVM) を接続していない場合、Latte GUI をシミュレーション・モードで動作させることができます。

特長

RF トランシーバ