プロセッサ SDK Linux Automotiveプロセッサ SDK Linux Automotive は、インフォテインメント SoC で構成された TI の Jacinto™ DRAx ファミリを対象とする、基礎的なソフトウェア開発プラットフォームです。このソフトウェア・フレームワークを活用すると、機能の豊富なインフォテインメント・ソリューションを開発できます。次世代の自動車に適した、再構成可能なデジタル・インストルメント・クラスタ、統合型のコックピット、車内インフォテインメント、テレマティックス、リアシート・インフォテインメントなどがこれに該当します。この SDK は共通のプロセッサ SDK プラットフォームをベースとしています。
特長- LTS(Long-Term Stable)メインライン Linux カーネルのサポート
- U-Boot ブートローダのサポート
- Linaro GNU compiler collection(GCC)ツール・チェーン
- Yocto Project™ OE Core 互換のファイル・システム
Linaro ツールチェーンのサポート
Linaro ツールチェーンは、Cortex-A プロセッサ向けに最適化された、信頼性の高い商用グレードのツールで構成されています。このツールチェーンは TI のほか、Linaro のスタッフ・エンジニア、メンバー・デベロッパー企業やオープン・ソース・コミュニティのメンバーで構成される Linaro コミュニティによって包括的にサポートされています。Linaro ツール、ソフトウェア、テスト手順はプロセッサ SDK の最新リリースに付属しています。
Yocto Project のサポート
Yocto Project は、Linux Foundation が推進するオープンソース・コラボレーションであり、組込み Linux ソフトウェア・ディストリビューションを構築するためのフレームワークを簡素化します。TI は Arago ディストリビューションを通して Yocto Project を提供します。Arago Project は、無償でオープンなツール・チェーンで構築されており、検証と試験済みのパッケージ・サブセットを提供しています。Yocto Project と TI の Arago ディストリビューションに関する追加のリソースは、arago-project.org で入手できます。
プロセッサ SDK Android™ Automotive
Android 向けのプロセッサ SDK Android Automotive (ソフトウェア開発キット) は、Android オープン・ソース・プロジェクトをベースとする、DRA7x インフォテインメント・プロセッサ向けのソフトウェア・プラットフォームです。DRA7x プロセッサ上のアクセラレーション・エンジンを活用する、広帯域幅でメモリに制約のある使用事例を想定して、プロセッサ SDK Android Automotive の最適化を実施済みです
特長- LTS (Long-Term Support) メインライン Linux カーネルのサポート
- U-Boot ブートローダ
- Android の最新ペイストリー (AOSP リリース)
- Google の O ペイストリー (オープン・ソースの各種リリース) のサポート
プロセッサ SDK RTOS Automotive
プロセッサ SDK RTOS Automotive は、TI のインフォテインメント SoC である Jacinto DRA7x ファミリ上で RTOS ベースのアプリケーションの開発、導入、実行をするための基礎的なプラットフォーム・ソフトウェアを実現します。この SDK を TI の Code Composer Studio の IDE (統合開発環境) と組み合わせると、オーディオ・アンプやネットワーク・ゲートウェイなどの各種アプリケーションに合わせて最適化済みのソリューションを開発するためのビルディング・ブロックを実現できます。
特長- TI-RTOS カーネル:TI のデバイス向け軽量リアルタイム組込みオペレーティング・システム
- チップ・サポート・ライブラリ、ドライバ、基本的なボード・サポート・ユーティリティ
- コア間およびデバイス間の通信に対応するプロセッサ間通信機能
- C66x の最適化済みアルゴリズム・ライブラリ
- 最適化済みの EVE オーディオ・アルゴリズム・カーネル
- 基本的なネットワーク・スタックとプロトコル
- ブートローダとブート・ユーティリティ
- TI のコード生成ツール (CGT)
- Linaro GNU compiler collection (GCC) ツール・チェーン