TIDA-010937
デジタル インターフェイス搭載、絶縁型、低遅延、優れた PWM (パルス幅変調) 除去能力、ホール電流センスのリファレンス デザイン
TIDA-010937
概要
このリファレンス デザインは、高精度ホール効果電流センサである TMCS1123 を使用し、高精度、低レイテンシ、強化絶縁型、双方向の電流センス システムを提示します。このシステムは、最大 ±62A に対応できる 3 相インバータを採用し、相電流と DC リンク電流を高い信頼性で測定するほか、100ns 未満の過電流検出時間を達成します。過電流スレッショルドは構成可能であり、最大で、フルスケール入力電流範囲の 2.5 倍に設定できます。この製品は、小型フォーム ファクタの 12 ビット A/D コンバータを搭載しているほか、高速 SPI、または最大 21MHz のクロックに対応できるデルタ シグマ変調器を使用できるため、ノイズ耐性の優れた 3.3V I/O デジタル インターフェイスを実現できます。このインターフェイスを、C2000 や Sitara マイコンなどのホスト プロセッサに接続すると、さまざまな A/D 変換テクノロジーを活用して、パッケージ内ホール センサの性能を簡単に評価することができます。
特長
- 線形性が高く、ノイズが小さく、寿命全体にわたるドリフトが小さい電流センサであり、±62A の範囲にわたって 9.7 ENOB (実効ビット数) を達成可能
- ±1,300V の強化絶縁動作電圧に対応し、過電流検出機能を内蔵した高精度ホール効果電流センサは、システム コストの削減に貢献
- 導体の抵抗が小さいため、電力損失を最小限に抑えて放熱要件への適合が容易
- アナログ伝搬遅延が 0.6μs、A/D 変換と SPI 転送の合計遅延が 1.6μs と短く、電流ループの高速化と直接トルク制御に貢献
- 過電流応答が高速であり、スイッチング速度が高速な GaN や SiC-FET インバータに対応でき、システムの信頼性向上に貢献
- 同相過渡耐性と外部磁界除去能力がどちらも高く、システムの精度と信頼性の向上に貢献
組み立てられたボードは、テストと性能検証のみの目的で開発されたものであり、販売していません。
設計ファイルと製品
設計ファイル
すぐに使用できるシステム・ファイルをダウンロードすると、設計プロセスを迅速化できます。
TIDMCS5.PDF (158 K)
設計に使用したコンポーネント、参照指定子、メーカー名や型番などを記入した詳細なリスト
製品
設計や代替製品候補に TI 製品を含めます。