TIDA-010035
RS-485 シミュレーションを使用する電力線通信(PLC)のリファレンス・デザイン
TIDA-010035
概要
このリファレンス・デザインは、電力線ケーブル上に RS-485 通信を実装するためのシミュレーション・モデルを実現します。このシミュレーション・モデルを使用すると、時間を要する代表的なネットワークの構築手順に実際に着手する前に、特定のデータ・レート、ケーブル長、特定のケーブルに対応する負荷を想定して RS485 通信を実装するという構想の実効性を評価できます。指定した特定のケーブルに対応するケーブル・モデルを開発し、シミュレーションで使用するケーブル・モデルを置き換えるための手順も掲載しています。
THVD8000 を採用すると、オン / オフ・キーイング変調を使用する、新しく望ましいアプローチを通じて、RS-485 の信号を電力線経由で送信できます。変調と復調それぞれの回路を統合した結果、THVD8000 は、送信しようとするベースバンド・データの周波数成分を増やすことができます。この結果、DC と AC のカップリングが容易になるほか、特別なエンコーディングが不要になり、標準的な UART (ユニバーサル非同期トランシーバ) (通常は RS-485 向けを使用) に対するシステム側インターフェイスも容易になります。これらの特長は、データ・レートの低いアプリケーションにとって役立ちます。このアップグレード済みアプローチは、DC と AC 両方の電力に対しても適切に機能し、マイコン上での特別なコーディングは全く必要ありません。
特長
- シミュレーション・モデルにより、ケーブル長が最長1000フィート、合計128ノードで、64kbpsのデータ速度の実現性を提示
- 実際のケーブル測定値に対するサニティ・チェック済み
- さらにシミュレーションを行うためのケーブル・モデルを開発する手順を確立
組み立てられたボードは、テストと性能検証のみの目的で開発されたものであり、販売していません。
設計ファイルと製品
設計ファイル
すぐに使用できるシステム・ファイルをダウンロードすると、設計プロセスを迅速化できます。
設計に使用したコンポーネント、参照指定子、メーカー名や型番などを記入した詳細なリスト
製品
設計や代替製品候補に TI 製品を含めます。
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技術資料
種類 | タイトル | 英語版のダウンロード | 日付 | |||
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設計ガイド | RS-485 シミュレーションを使用する電力線通信(PLC)のリファレンス・デザイン | 英語版 | 2018年 11月 21日 |