BQ25302

BQ25302 は、 シングル・セル・リチウムイオン およびリチウムポリマ バッテリ用の高集積スタンドアロン・スイッチモード・バッテリ・チャージャです。 BQ25302 は、 4.1V～6.2V の入力電圧 と 2A の高速充電に対応しています。このデバイスには電流センシング・トポロジが内蔵されているため、高い充電効率と低い BOM コストを実現できます。クラス最高の 200nA 低静止電流を実現したこのデバイスは、バッテリのエネルギーを節約し、ポータブル・デバイスの保管時間を最大化します。 BQ25302 は、3×3 WQFN パッケージで供給されるため、2 層レイアウトが簡単で、スペースに制約のあるアプリケーションに適しています。

BQ25302 は 4.1V～6.2V の入力をサポートしており、シングル・セル・バッテリを充電できます。 BQ25302 は シングル・セル・バッテリに最大 2A の連続高速充電電流を供給します。このデバイスは、ポータブル・デバイス用の高速充電を特長としています。入力電圧レギュレーションにより、入力電源からバッテリに最大の充電電力を供給します。このソリューションは、入力逆方向ブロッキング FET (RBFET、Q1)、ハイサイド・スイッチング FET (HSFET、Q2)、ローサイド・スイッチング FET (LSFET、Q3) と高度に統合されています。

BQ25302 は、ロスレスの内蔵電流センシング機能を搭載しており、部品点数を最小限に抑えて電力損失と BOM コストを低減します。また、ハイサイド・ゲート・ドライブおよびバッテリ温度監視用のブートストラップ・ダイオードが内蔵されているため、システム設計を簡素化できます。このデバイスは、ホスト制御なしで、充電サイクルの開始から完了までを実行できます。 BQ25302 の充電電圧と充電電流は、外付け抵抗で設定されます。 BQ25302 は スタートアップ時の充電電圧設定を検出し、バッテリ短絡、プリコンディショニング、定電流、定電圧という 4 つのフェーズでバッテリを充電します。充電サイクルの終わりに、充電電流が終端電流のスレッショルドを下回り、かつバッテリ電圧が再充電スレッショルドを上回ると、充電器は自動的に処理を終了します。バッテリ電圧が再充電スレッショルドを下回ると、充電器は自動的にまた充電サイクルを開始します。この充電器は、負の温度係数 (NTC) サーミスタに基づくバッテリ温度監視、充電安全タイマ、入力過電圧および過電流保護、バッテリ過電圧保護など、バッテリ充電とシステム動作のためのさまざまな安全機能を備えています。ピンの断線および短絡保護も内蔵されており、 充電電流設定ピン ICHG が誤って断線または GND へ短絡した場合に保護されます。サーマル・レギュレーションにより充電電流が制御され、大電力動作時や高い周囲温度条件時にダイの温度が制限されます。

STAT ピン出力により、充電状態とフォルト状態がレポートされます。入力電圧が除去されると、デバイスは自動的に HiZ モードに移行し、バッテリから充電器デバイスへのリーク電流が非常に低くなります。 BQ25302 は 3mm × 3mm の薄型 WQFN パッケージで供給されます。