TCA9509
- 2 チャネルの双方向バッファ
- I2C バスおよび SMBus 互換
- B 側の動作電源電圧範囲:2.7V~5.5V
- A 側の動作電源電圧範囲:0.9V~5.5V
- 0.9V から 5.5V および 2.7V から 5.5V への電圧レベル変換
- アクティブ HIGH のリピータ イネーブル入力
- 低電圧ポート A に外付けプルアップ抵抗は不要
- オープン ドレインの I2C I/O
- 5.5V 許容の I2C およびイネーブル入力で、混在モードの信号動作に対応
- ロックアップの発生しない動作
- 標準モードおよびファースト モード I2C デバイスおよび複数のマスタに対応
- リピーター越しの調停およびクロック ストレッチングをサポート
- 電源オフ時に高インピーダンスになる I2C バス ピン
- 400kHz 高速 I2C バスの動作速度をサポート
- 利用可能なバージョン:
- 1.6mm x 1.6mm、高さ 0.4mm、0.5mm ピッチの QFN パッケージ
- 3mm × 3mm の業界標準 MSOP パッケージ
- JESD 78、Class II 準拠で 100mA 超のラッチアップ性能
- JESD 22 を上回る ESD 保護
- 2000V、人体モデル (A114-A)
- 荷電デバイス モデルで 1000V (C101)
この TCA9509 IC は、I2C/SMBus システム用の I2C バス / SMBus リピーターです。混在モード アプリケーションで、低電圧 (最低 0.9V) と、より高い電圧 (2.7V~5.5V) との間の双方向電圧レベル変換 (昇圧変換 / 降圧変換) も行うことができます。このデバイスにより、I2C および同様のバス システムを拡張でき、レベル シフト時にも性能劣化を防ぐことができます。
TCA9509 は、I2C バス上のシリアル データ (SDA) 信号とシリアル クロック (SCL) 信号の両方をバッファリングすることで、400pF の B 側バス容量を可能にします。このデバイスを使ってバスを 2 つに分割し、電圧や容量を分離することもできます。
TCA9509 には、A 側ドライバと B 側ドライバの 2 種類のドライバがあります。すべての入力と B 側の I/O は、5.5V までの過電圧を許容します。A 側の I/O は、デバイスの電源がオフのとき (VCCB と VCCA の両方またはどちらかが 0V)、5.5V までの過電圧を許容します。
バス ポート B ドライバは SMBus I/O レベルに準拠しており、A 側は電流センシング機構を使用して入力または出力の Low 信号を検出し、バスのロックアップを防止します。A 側は、プルアップに 1mA 電流ソースと 200Ω のプルダウン ドライバを使用します。これにより、A 側の Low が、小さな電圧スイングに対応できるようになります。A 側の内部バッファ Low の出力プルダウンは約 0.2V に設定され、内部バッファの入力スレッショルドは出力電圧 Low の入力スレッショルドよりも約 50mV 低く設定されます。A 側の I/O が内部で Low に駆動されるとき、この Low は入力によって Low と認識されません。これにより、ロックアップ状態の発生が防止されます。B 側の出力プルダウンはハード Low を駆動し、入力レベルは SMBus または I2C バス電圧レベルの 0.3 に設定されるため、B 側は他の I2C バス デバイスまたはバッファに接続できます。
TCA9509 ドライバは、VCCA が 0.8V を上回り、VCCB が 2.5V を上回るまでイネーブルになりません。また、イネーブル (EN) ピンを使用して、システム制御によってドライバのオン / オフを切り替えることもできます。EN ピンの状態を変更するのは、バスがアイドル状態のときのみにするよう注意してください。
技術資料
種類 | タイトル | 最新の英語版をダウンロード | 日付 | |||
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* | データシート | TCA9509 レベル変換 I2 C および SMBUS バス・リピーター データシート (Rev. E 翻訳版) | PDF | HTML | 英語版 (Rev.E) | PDF | HTML | 2024年 11月 5日 |
アプリケーション・ノート | Understanding Transient Drive Strength vs. DC Drive Strength in Level-Shifters (Rev. A) | PDF | HTML | 2024年 7月 3日 | |||
アプリケーション・ノート | Resolving Improper Implementation of the Static Voltage Offset on I2C Buffers | PDF | HTML | 2023年 10月 9日 | |||
アプリケーション・ノート | Why, When, and How to use I2C Buffers | 2018年 5月 23日 | ||||
アプリケーション・ノート | Choosing the Correct I2C Device for New Designs | PDF | HTML | 2016年 9月 7日 | |||
アプリケーション・ノート | Understanding the I2C Bus | PDF | HTML | 2015年 6月 30日 | |||
アプリケーション・ノート | Maximum Clock Frequency of I2C Bus Using Repeaters | 2015年 5月 15日 | ||||
アプリケーション・ノート | I2C Bus Pull-Up Resistor Calculation | PDF | HTML | 2015年 2月 13日 |
設計および開発
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I2C-DESIGNER — I2C designer tool
PSPICE-FOR-TI — TI Design / シミュレーション・ツール向け PSpice®
設計とシミュレーション向けの環境である PSpice for TI (...)
TINA-TI — SPICE ベースのアナログ・シミュレーション・プログラム
TINA-TI をインストールするには、約 500MB が必要です。インストールは簡単です。必要に応じてアンインストールも可能です。(そのようなことはないと思いますが)
TINA は DesignSoft (...)
パッケージ | ピン数 | CAD シンボル、フットプリント、および 3D モデル |
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VSSOP (DGK) | 8 | Ultra Librarian |
X2QFN (RVH) | 8 | Ultra Librarian |
購入と品質
- RoHS
- REACH
- デバイスのマーキング
- リード端子の仕上げ / ボールの原材料
- MSL 定格 / ピーク リフロー
- MTBF/FIT 推定値
- 使用原材料
- 認定試験結果
- 継続的な信頼性モニタ試験結果
- ファブの拠点
- 組み立てを実施した拠点
推奨製品には、この TI 製品に関連するパラメータ、評価基板、またはリファレンス デザインが存在する可能性があります。